建物の劣化は何故起こる?

コンクリート劣化のメカニズム

コンクリート中のセメント水和物(セメントと水の混合による反応生成物)は、大気中の炭酸ガス(CO2)の影響で表面より炭酸化劣化を起こします。大気中には約350ppmの炭酸ガスが含まれております。(炭酸ガス濃度は年々増加傾向にあり、地球温暖化の原因として環境問題として注目されています)特にコンクリート中のセメント水和物の25%を占める水酸化カルシウム(高いアルカリ性物質)が炭酸ガスとの反応で炭酸カルシウム(pH11以下)に変化し、アルカリ性を喪失する事を中性化劣化といいます。
中性化したコンクリートは水酸化カルシウムの持つ内部鉄筋の防錆影響力を失い、鉄筋の腐食が始まります。
露出されたコンクリートの標準的な表面よりの中性化スピードは65年で30mm進行すると説明されます。
中性化スピードはコンクリートの品質が劣ると速くなり、ひび割れの発生部分では奥まで進行します。
特にかぶり厚の薄い内部鉄筋は、早期中性化の影響を受け腐食し、コンクリート の剥落等の重大な劣化(爆裂・鉄筋露出)を引き起こします。

中性化抑制と内部鉄筋に対する化学的な浸透性防錆工法が必要です。

コンクリート内部鉄筋の腐食のメカニズム

コンクリート内部鉄筋は、コンクリート中の水酸化カルシウムのアルカリ性により、鉄筋表面に不動態被膜(安定した酸化鉄)を形成し、安定した状態で存在します。 しかし、コンクリートの中性化が鉄筋位置まで進行したり、コンクリート中の塩分がある一定以上となると、内部鉄筋は不動態被膜を失い、結果内部鉄筋はイオン化し、コンクリート内の酸素と水酸イオンと反応し、腐食に進みます。 鉄筋の錆は約2.5倍に体積膨張し、膨張圧がコンクリートの引張り強度を超えると、コンクリートの剥落(爆裂)やひび割れをおこします。 内部鉄筋の腐食は、鉄筋コンクリート構造物にとって非常に重大な劣化です。

化学的根拠のある浸透性防錆工法と断面修復工法が必要です。